解体止まぬ京町家 一つの要因

木造住宅の評価
耐用年数に違う考えもありますが30年程度とされています。
京町家は、1950年(昭和25年)以前から存在するものとされる為、年代の新しい建物でもおおよそ70年以上経過しています。

 

ここで、現在問題とされているのが

『リノベーション(改装)後の固定資産税(建物)の評価』が高額になる疑問です。

これはHP等に載る物件に特に著しく、改装前と後を比較すると、建物の固定資産税評価が平均15倍弱となっています。(サンプル数:9物件)

ある事例では、築後75年程度の京町家で固定資産税(建物)が改装前に10万円(年間)、
改装後に560万円弱程に。実に55倍の新築住宅並みの評価に変更されたとの事です。
※ 大屋根は瓦の葺き替えない現状のまま。外壁も隣家に接近の為一部未改装。

以下はリノベーション・販売された業者さんのコメントの一部です。

(京都市は町家の保全・継承を盛んに勧めています。
しかしこの評価の仕方は、町家を改装したら税金をいっぱい取るぞと言わんばかりの仕打ちです。

又この物件は固定資産税の担当者が中を内覧していません。
図面とヒアリングで新築評価をしているのです。
毎年800軒もの町家が解体されています。
このまま解体が続くと50年で京都から京町家が消滅します。
この際、固定資産税を安くしてあげるのが町家を残そうとしている人に対する礼儀ではありませんか。)

                              以上、抜粋

京都市は、今一度【京町家の保全・継承】を真剣に考えなければなりません。